20180524
一時帰国中です。
帰国と同時にロンドンで出会ったトルコ人の親友を東京に連れて来ることになり、浦島太郎気分を味わう暇もなく東京中を走り回った10日間であった。嵐のような期間が終わり、ようやくのんびりと。
ギャラリーホッピングと名付けたギャラリー巡りは東京でも続ける予定でございます。まずは色々な用事のついでに寄りやすい表参道 Espace Louis VuittonのBertrand Lavier展に。
まさに「インスタ映え」!と世が叫ぶのが聞こえる。この作品、アメリカ人アーティストのFrank Stellaの下の作品を別のメディアで表現したという作品。
メディアを変えることで雰囲気は断然変わる。ネオン、闇夜に輝く、ネオンが放電するジジッという音、パリ、香港。ただし、センチメンタルなネオンとはまた違った色を放出し、コマーシャルな雰囲気を醸し出す。アートをストリートのレベルに下ろす。こうしたメディアを変えた遊びは好きなタイプ。
見た瞬間にモンドリアン!と体が反応する。既存のテキスタイルの上に置くように塗り重ねられた正方形。土台と全く同じ色を作りだすことに関心する。色は小さなズレで人を欺くから。色をコントロールすることに成功した人。
分厚い絵の具の乗りに魅了される。
レディメイドと言ったら簡単。でも、アーティストなりのアプローチがあり、それは日常に潜むものをアートに昇華させることだったり、もしくはハイアートをストリートのレベルに落とし込むことだったり。そういったアプローチの可能性についても考えさせられる。
ただのインスタ映えじゃないよ、と言いたい一鑑賞者です。